ワイ(26)が彼女を作るために頑張ったことを書いていく

彼女のつくりかた

1 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

①行動力向上

2 名無しさん@おーぷん ID:3Hzt

結果からかけ
彼女はできたんか?

4 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

>>2
まあ待て

6 名無しさん@おーぷん ID:UT26

行動力向上って具体的になんやねん

7 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

まず第一に行動を起こす事が大事やと踏んだワイは、
予定と日記を書き始めた。

今日はこれをすべきだ、
昨日のアレコレは楽しかったなどを具体的に書き、
ワイに足りないのは何か自己分析した。

結果的に強み弱みが明らかになり、
ポジティブに考えられるようになってきた。

そして実際に何人かの女の子と連絡先を交換するところまで成し遂げたのである。

8 名無しさん@おーぷん ID:Cuzb

まあまあええんちゃう

9 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

②教養をつける
話の深さは懐の深さに繋がるだろう。

そう考えたワイは、週に2冊本を読むようになり、
読み終わった本をアプリで記録していった。

知らない言葉は、すかさず手元のスマホで調べ、
確実に語彙力と話術を磨いていった。

はずだった。

12 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

③筋トレ
筋トレといっても自宅でシコシコ腹筋するような軟派な物はなんの役にも立たないだろう。

そう考えたワイは24時間ジムに通うようになった。

ムキムキのドン引きされるような筋肉は必要ないが、
地方を迎えたじいさんも惚れるような腹筋、
乳飲み子も息を飲むような胸筋を手に入れるべく、
ワイはバーベルを上げ続けた。

かくしてワイは腰を痛めたわけである。

13 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

>>12
流れるような腰痛報告で草

17 名無しさん@おーぷん ID:Cuzb

結果はどうなんだよ結局

18 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

④コミュニケーションの勉強

前提条件として、これが無くては何も始まらぬだろう。

そう考えたワイは読書の時間で、
コミュニケーションの本を優先して読むようになった。

タレントや芸人の雑談スキル、
落語家や政治家の卓越したプレゼン能力、
目に付いた物は片っ端からメモしていった。

また、ナ行がろくに発音できないという欠点を
克服するため、毎日舌と顎の筋肉のストレッチを行い、
アナウンサーの早口言葉トレーニングも取り入れた。

せっかく外堀を埋めても、
肝心の中身が無くては意味がないと思い、
話のネタをどんどん仕入れていった。

しかしながら、荒波を乗り越えたコロンブスごとく、荒れ狂う舌先を従えたワイが待ち受けていたのは、そもそも話す相手がいないという事であった。

19 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

⑤清潔感
そうだ、女友達を作ろう。

しかし女性が第一印象でまず判断するのは外見である。

この男とキスできるかできないか、
そこが勝負の分かれ目なのだ。

清潔感において重要なのは、
髪型・体毛・体臭・表情・そして服装である。

まず髪型はそこらへんの美容院に行き、
さっぱりとしたツーブロにしてもらった。

体毛は一週間に一度剃り、
多くのカミソリ刃と肌の潤いを失った。

20 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

毎朝タオルで体を拭き、
ほんわかとした包容力を感じさせる香水をつけた。

無表情はよろしくない。
口角を適度に上げ、
怪しい通販ショッパーのようなスマイルができた。

お洒落なファッション雑誌を読み通し、
かつてマッマに買ってもらっていたユニクロに包まれたワイは、セレクトショップで買った服に包まれた。

これで何とか赤点ギリギリから、
平均そこそこまで上がったはずである。

21 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

頑張ってて草

24 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

⑥ 有酸素運動
服を選ぶ中でワイは、
2Lサイズの服がセレクトショップで
あまり売られていないことを知った。

細マッチョの上に脂肪を纏い、
見事なレスラー体型をしていたのだが、
道行く女性はワイの筋肉を知ることは無いだろう。

そこで、3ヶ月かけて食事制限と
ランニング・水泳を行い、
体重を15kg落とすことに成功した。

26 名無しさん@おーぷん ID:UT26

結構頑張っててワロタ

27 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

⑦ピアノ
女性にモテるには趣味があったほうがいい。
そうだ、楽器を弾けたらモテそうだ。

初心者にギターは難しそうだし、
吹奏楽器・打楽器はうるさそうやし、
…あ、ジャズピアノ弾けたらお洒落だなぁ。

安易にそう考えたワイは、
3日後Amazonから電子キーボードを受けとった。

そしてワイはピアノにどっぷりハマり込んだ。
朝から晩までクラシックからJPOPまで、
古今東西のピアノ曲を踏破していった。

リズム感と絶対音感を手に入れたワイは無敵だった。

しかし、ワイがピアノを誰かの前で弾く機会は
今日の今までに一度もやってこなかったのである。

一人きりの趣味で完結してしまっていたのだ。

なぜよりにもよってピアノを選んでしまったのか、
ワイは救い用のない阿呆である。

36 名無しさん@おーぷん ID:MrSR

>>27
絶対音感なんて子供の時になかったらほぼ無理やぞ

28 名無しさん@おーぷん ID:WEKW

普通に楽しそう

29 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

⑧人脈リスト作り
もうこうなったら手当たり次第に女性を探す!

そうしていきり立ったワイは、
今までで会ってきた全ての人を思い出し、
名前、出身、性格、ワイとの関係性、誕生日、
血液型、初恋の相手、貸し借りした金額、
さらにアナルの毛の本数に至るまで、
思い出せることを全て書き連ねていった。

やがて、漫画のおまけについているような
人物相関図を作り上げた所でワイは気がついた。

女性が殆どいないこと。
さらに、名前と顔が一致しなかったり、
殆ど話をしたことがない相手ばかりだったことに。

あくる日に「誕生日おめでとう」と言ったトッモに、
「何でワイの誕生日なんか覚えてるんや」と
少しドン引きされながら、
ワイのリスト作りは終焉を迎えた。

31 名無しさん@おーぷん ID:phMx

結構頑張ってるな

32 名無しさん@おーぷん ID:WEKW

よくそんなに思い出せるな

35 名無しさん@おーぷん ID:phMx

>>32
日記書いてるからじゃね

37 名無しさん@おーぷん ID:WEKW

>>35
あそういうことか

33 名無しさん@おーぷん ID:9jNu

なんかズレてないか努力の方向が

34 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

⑨常に肯定的に生きる

ここまでやってきてこの結果とは情けない。
しかしクヨクヨしていても仕方がない。
結果が伴わなかったとしても、
努力そのものには何か意味があるはずや。

そう考えたワイは、
仏の悟りの域にまで精神を鍛える決心をした。

たとえ子供にズボンにアイスをぶちまけられようとも
5段アイスを買えるくらいにお金を渡したり、
近所の野球少年に大切な盆栽を壊されても、
聖母マリアのような微笑みでボールを投げ返してみせよう。

38 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

しかし、それを行うにはあまりにワイは小心者であった。

結局のところ寛大な人間には、
肩書きと人脈と強い精神力が揃っているのであり、
なにもかも中途半端なワイは
結局何も変わらないのであった。

ならばと思い哲学書を読み耽り鬱に陥ったワイは、
底なし沼から抜け出すのに2年の歳月がかかり、
自慢の細マッチョは中肉中背に戻り、
髪はボロボロに乗りきり、
部屋着のユニクロの服に戻り、
くっさいくっさい汁を垂れ流しながら
スマホをポチポチするようになってしまった。

かくして、ワイの努力は水の泡へと消えてしまったのである。

39 名無しさん@おーぷん ID:eChG

彼女を作らなくてもすでに充実してそう

40 名無しさん@おーぷん ID: Egoi


そして
山を越えることもなく、
谷を越えることもなく、
社会の荒波に揉まれることなく、
波打ち際でペチャペチャ溺れていたのが
ワイの実態であった。

奈落の底でワイは悟った。
むやみに行動を起こして
無理やりスペックを向上しようとするより、
自分に合った女の子を必死こいて
探すことから始めるべきだったのだ。

自分を見つめるのではなく、
相手を見つめることの方が何万倍も大事だったのだ。

42 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

奈落の底からよじ登ったとき、
世界は春の日差しを帯びていた。

心地いい光の中で
ワイは小鳥の歌を聴きながら小躍りしていた。

もう彼女などどうでもよい。
このまま森羅万象に溶け込み、
木々にでも変身してしまおう。

そうしてワイは大学3年生を迎えた。

43 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

それはサークルの歓迎会だった。
植物の心を持ったワイは新入生の顔をまともにみることもなく、座っていた。
そこに佇むことがワイの仕事だった。

そうして何気なく隣を見ると、うら若き1年生が笑顔を向けてきた。
それは黒髪ボブでくりっとした目元の、
花もはじらう乙女だった。

どこからともなく、ふわりと風が吹いてきた。
全身に酸素が供給され、瞳孔が開き、
心臓が再び鼓動を始めた。

ワイは恋に落ちたのである。

46 名無しさん@おーぷん ID:phMx

>>43
この前までJKだった新入生見てやりてえって思っただけやろ

44 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

大作やな

47 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

ワイは彼女に話しかけた。

食品系の学部に属していること、
趣味は料理と音楽鑑賞であること、
そして彼氏がいないことなどを聞けた。

彼女の瞳は水のような透明感に満ち溢れており、
ワイの乾いた全身に潤いを満たしてくれた。

48 名無しさん@おーぷん ID:D9Uk

現在(26)で大学3年の頃の話ってだいぶ過去編やんけ

50 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

ワイは猛烈なアタックを始めた。
やがて、
部活以外でも約束を取り付けるようになってきた。

①行動力向上
②教養をつける
③筋トレ
④コミュニケーションの勉強
⑤清潔感
⑥有酸素運動
⑦ピアノ
⑧人脈リスト作り
⑨常に肯定的に生きる

決して今までの努力は無駄なんかじゃない。
ワイに大いなる自信とエネルギーを与えてくれた。

今こそ勝負の機である。
来る7月の下旬の日曜日、
ワイは一世一代の大告白を仕掛けることにした。

51 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

その夜は夏の大三角形がよく見えた。

市街地から近い、城の近くの公園にて
ライトアップやイルミネーションのイベントが開催されていた。

美しい色彩に包まれたワイたちは、
いつしか手を繋ぎ歩き始めていた。

これはチャンスだ。
デートの終わりも間近になり、
二人の距離感もゼロに近づいた頃、
ワイは告白を仕掛けた。

52 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

必要以上の言葉は不要である。

「僕と、付き合ってください」

ワイは手を差し出した。

10秒ほど間があき、
彼女が答えた。

「私こそ、よろしくお願いします」

そうして握り返した。

告白は成功に終わった。

53 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

おお

54 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

告白の後、二人は腕を組んで帰路に向かった。

かくしてワイと彼女は付き合い始めたのだ。

その後のことは語るに値しないだろう。

1ヶ月で破局を迎えたのだから。

56 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

>>54
えぇ…

55 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

おわり

57 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

大学卒業した後はどうなったんや

58 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

>>57
世を偲ぶ者となり、
今現在も童*を貫き通してるよ

世界から光は消えてしまったんや

59 名無しさん@おーぷん ID:9jNu

逆になんで順調そうやのになんで振られたねん

60 名無しさん@おーぷん ID: Egoi

>>59
ワイは知らなかった
彼女に二面性があることを

彼女は知らなかった
ワイに二面性があることを

メンヘラとメンヘラが激突した時
大きな爆弾が爆発したんや

ワイ達の関係に跡も残らぬ衝撃を与えてしまった

61 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

>>60
かなしいなぁ

64 名無しさん@おーぷん ID:JiGE

本でも書いたらええんちゃうか

元スレ(おーぷん2ちゃんねる): http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1734428620/
ワイ(26)が彼女を作るために頑張ったことを書いていく

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