道端に人が倒れてたときの話をする

酔って記憶をなくします (新潮文庫)

1 名無しさん@おーぷん Zhd

立ったら書く

2 名無しさん@おーぷん ID:Hs5

倒れてたんだろ
立ったときの話はいいよ

6 名無しさん@おーぷん ID:s3F

>>2
ワロタ

5 名無しさん@おーぷん Zhd

ちょっと前のある日の夜、仕事帰りだった俺はいつも通りチャリで家に帰ろうとしていた
少し走らせたところで男がかがんでて、どうしたんだろうと思ってよく観たら女が倒れてたんだ

元スレ(おーぷん2ちゃんねる): http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1428238137/
道端に人が倒れてたときの話をする

7 名無しさん@おーぷん Zhd

倒れてた女と、その近くにかがんでた男のほかにもう1人女の子がいたんだけど、
この3人を横目に人々は通り過ぎていくだけだった
俺はなんか直感的にやばそうだと思って、ひとまずチャリを止めてから男に声を掛けてみた

9 名無しさん@おーぷん Zhd

「大丈夫ですか」
そしたら男はしれっとした顔で「ほっといていいっすよ」
正直、仮にも倒れてる女のことをほっといていい、っていうのはどうかと思った

「酒飲んで酔っ払っただけっすから」
これが男の言い分だったけど、そのわりに寝息も立ててる様子もなかったし、
断ってから女の体に触れてみたら、少し冷たくなってた
これもしかして割とまずいんじゃないか、と思って、俺は着てたコートを女にかぶせた

11 名無しさん@おーぷん Zhd

背中を軽くたたいて反応を伺ってみたんだけど、返事をするそぶりもない
微動だにもしないし、気温も落ちてきてたから、「どれぐらいこの状態なんですか」って男に聞いてみた

話をまとめると、ここに来る前にかなり飲んでたらしくて、
駅に向かってく途中でも何度も吐いてたらしい
それで、ホテルで休憩していくかって聞いたけど「いい」って言うからそのまま歩いてたら、
突然崩れ落ちて、30分ぐらい経ってしまっていたらしい

その話を聞いていよいよ嫌な予感がしてきたから、俺は男に救急車を呼ぶように頼んだ

14 名無しさん@おーぷん ID:Ppy

気になるはよ

15 名無しさん@おーぷん Zhd

教習所で習った応急処置を思い出しながら、女にとってより楽な姿勢になるように体を少しだけ動かして、
なお背中をたたきながら反応をうかがったんだけど、返事はなかった
この様子をずっと見てた女の子も何かを感じたらしく、自分が着てたコートを女にかけた

こうしてる間に男は携帯を取り出して話をしていた
端聞きした様子ではどうやら119番だった、俺は少しだけ安心した

16 名無しさん@おーぷん Zhd

ただ、その会話の内容に俺は疑問を持った

体を少しでもあっためようと、俺は女の子と一緒に女の腕や背中をさすってたんだけど、
その後ろから聞こえてきた会話が妙だった、というのも
「俺、帰っても大丈夫っすか」
っていうセリフが聞こえてきたからだった

17 名無しさん@おーぷん Zhd

その後、おそらく電話の向こうで男と女の関係を聞くような話を振られたんだと思うけど、
「(自分は女の)上司です」とかって聞こえてきた
それに「今対応してくれてる人がいるから、ひとまずこの人たちにこの場を任せて、俺は帰りたいんですけど」
とか聞こえてきて、おっ?と思わざるを得なかった

18 名無しさん@おーぷん Zhd

俺の隣で女の反応をうかがってた女の子もこの言葉に反応したらしく、
俺のほうを見ながら怪訝そうな表情を浮かべていた
「ちょっと…なくないですか?」って小声で俺に聞いてきて、俺は小さくうなずいた

20 名無しさん@おーぷん Zhd

男がこの女の上司だったとして、自分だけ帰ろうだなんてさすがに無責任すぎる
しかも、こうして倒れる前に何度も吐いてた、ってことは、どれだけ女に酒を飲ませたんだ、と
そういう疑念が俺の頭をよぎっていたそのとき、男が俺らの後ろから声を掛けてきた

「もう帰っていいっすよ、てか帰ってください」

22 名無しさん@おーぷん Zhd

その言い方があまりに軽かったんで、俺は「えっ、どういうことですか」って聞き返した
すると男は続けた
「いちおう救急車も呼んだし、もういいっす。帰ってください」

「いやいや、救急車が来るまではここにいますよ」
「あー、いやあのまじでもういいです。帰ってください」

この無責任さが溢れ出る口ぶりに、俺は不信感を抱かざるを得なかった
この日は日中こそ暖かかったけど、夜はぐっと冷えていて、コートがなければ身震いする程度だった
そんな中、女に掛けたコートを取り戻して羽織って帰るわけにはいかなかったし、
なによりこの男にこの状況を任せる気になれなかった
もしここで俺と女の子がやすやすと帰っていたら、男も勝手に帰ってしまっていた気がする

23 名無しさん@おーぷん Zhd

「いや、今夜寒いじゃないですか。だからこの人の体を冷やさないためにもこのままコート掛けといたほうがいいし、
なんかあった時に周りに人が多くいたほうがいいと思うんですけど」
少し苦しい言い草だな、と思いながらもこういう風なことを俺は言った
すると男は「あのー、もう帰ってください」の一点張りだった

ここまで言うなら、「監督責任は完全に俺が取る」っていう意思表示だと思って、
「じゃ帰りますよ」って言おうとしたそのときだった
ものすごい剣幕で、女の子が男の胸倉を掴んでいた

26 名無しさん@おーぷん ID:ggq

頑張れ女の子!

27 名無しさん@おーぷん Zhd

「さっきから何なんですか、ちょっと無責任すぎませんか!
だいたい、何なんですかその人の好意をけなすような態度は!」
このままほっとくと殴りかかりそうな勢いだったから、とっさに俺は2人の間に入った

すると男はこう言った
「じゃあ聞きますけどね、どうするんですか?
もし俺とこの人(倒れてる女)の間の関係に何かヒビが入るようなことがあったら。
てかあんた、俺とこの人の間柄のこと、なんか知ってるんですか?え?」

28 名無しさん@おーぷん Zhd

さすがに何言ってるか分かんなかったけど、俺はひとまず
「とりあえず落ち着きましょう」と声を掛けながら、女の子から遠ざけるように、
男の肩を軽く掴みながら引き離した
すると女の子が追い討ちをかけるかのごとく、
「知るわけないじゃないですか、てか知ってたとしてなんなんですか!
ていうか、それならお前が責任取るのが普通なんじゃねーのかよ!」

30 名無しさん@おーぷん Zhd

この言葉に反応して、男は俺を振り切ろうとしたけど、
ここで男を離したらもっとまずいことになりかねない、と思った俺は全力で制止した

「ていうかね、俺らのことを知りもしないあんたにとやかく言われる筋合いはねーんすよ、
俺らのことに口出しする権利があんたにはあるんですか?って話。なんか言ってみろよ、え?」
男の子の発言に女の子は「ないですけど…」と口をつぐんでしまうと、男は言った
「はい、論破」

31 名無しさん@おーぷん Zhd

×男の子の発言に
○男のこの発言に

32 名無しさん@おーぷん ID:pgy

女の子も通りすがりの人か

33 名無しさん@おーぷん ID:yuv

口喧嘩しとらんと暖めてあげて

35 名無しさん@おーぷん Zhd

>>32
後々本人に聞いたけどそうみたい、そのことはまたあとで書く

>>33
この間も俺と女の子のコートは掛けっぱなしだった
少しあったかくなり始めてたとはいえ、男を止めつつそれも心配してた

36 名無しさん@おーぷん Zhd

「おめーみたいなガキに論破されるほど俺は甘くねーよ」
男の言葉に俺は相当頭に来たけど、女の子はそれ以上だった
男よりも女の子を止めたほうがいいと思って、俺が自分の体を女の子のほうに向けたそのとき、
女の子の顔に赤い光が反射した
ようやく救急車が到着したのだった

37 名無しさん@おーぷん ID:s3F

救急車遅いな

38 名無しさん@おーぷん Zhd

>>37
男の会話を聞いてたけど、場所については割と最初のほうに言ってた
ただ、そのあと男が帰れるかどうかの交渉をしてたせいで動き出しが遅れてたのかも

39 名無しさん@おーぷん Zhd

救急車が到着してから、男は救急隊員にいろいろと聞かれてた
その間も女の子の目は男のほうを鋭く見つめてたから、俺は女の子をなだめた
「もう後は救急隊に任せよう、落ち着いて」
女の子ははっとして、俺のほうを見た。「すいません、ついカッとなっちゃって…」
「いいのいいの、気持ちはよく分かるから。とりあえず一旦落ち着こう」

そうこうしてる間に救急隊員が俺らに言った
「あとはこちらで何とかするので、もう大丈夫ですよ。ありがとうございました」
そのつもりで助けに入ったわけではなかったけど、ここでようやく報われたような気がした
俺と女の子は倒れてた女に掛けてたそれぞれのコートを取って、その場から動き出した

40 名無しさん@おーぷん Zhd

俺も女の子も帰る方向が一緒だったから、自然と会話になった

「さっきはすいません、お騒がせしました」
「いやいや、たいしたことないですよ」
「ていうか、よく冷静でいられましたね…あたしには無理でしたけど」
「いや、ぶっちゃけ俺もあれはどうかと思いましたよ」

その後しばらく女の子は男のことについてのムカムカを俺にぶつけてきたけどw、
それが済んだ頃からお互いの話に話題がシフトしていった
さっきも書いたけど、女の子は高校生で、バイト帰りの道で2人を見かけたらしい
俺とはほんの少しの差で先だったけど、そのときからもう女は倒れこんで動かなかったらしい
で、まずいと思って立ち止まって何かしようとしたんだけど、
どうしていいのかわからなかったところに俺が来たんだとか

42 名無しさん@おーぷん Zhd

「ほんっとバカですよね、あたし」
「いやいや、でもそういう気持ちは大事ですよ」
「そーですか?…てか、さっきから『いやいや』しか言ってないですよねw」
「いやいや…あっ」
「www」

こんな感じで時間は流れてった

44 名無しさん@おーぷん Zhd

「それじゃ、俺はこっちなんで」
「どうもありがとうございました、こんな遅くまでつき合わせちゃって」
「たいしたことじゃないんでいいですよ。それより、もうちょっとあるのに一人で大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。明るい道だし、誰もこんなの襲ったりしませんよw」
なんて声を掛けてよいのやら、って感じだったけど、このまま俺がずっと送っていくのも変な気がしたし、
それで気を遣わせてしまうのも申し訳ない気がしたから、彼女の言葉を信じて俺は自分の家に帰っていった


以上です、なにか質問あれば答えます

45 名無しさん@おーぷん ID:RdZ

JKとはその後なにもなし?

46 名無しさん@おーぷん Zhd

>>45
何もなし、連絡先も聞かなかった

47 名無しさん@おーぷん ID:p59

倒れてた人は?

48 名無しさん@おーぷん Zhd

>>47
ストレッチャーに乗せられて、救急車に運び込まれたのを見たのが最後
男といざこざがあった関係で連絡先も交換しなかったし、その後どうなったかは本当にわからない

49 名無しさん@おーぷん ID:Dh1

災難だったなこりゃ

50 名無しさん@おーぷん ID:Sd6

女の子が冷たくなっていると聞いてきましたid HOTです。

51 名無しさん@おーぷん ID:Sd6

ありゃ

52 名無しさん@おーぷん Zhd

>>49
俺としては、男がしきりに帰ろうとしてたのがいまだに腑に落ちない

>>50
わりとまじで冷たくなってて正直焦った
JKがあたふたするのも仕方ないとも思った

>>51
気にはなったけど、直感でこの場限りの関係かなとも思った

53 名無しさん@おーぷん Zhd

そろそろ日付も変わるし、この辺で落ちます
みんな、道端で人が倒れてたら助けてあげるんだぞ!
それと、道の真ん中でぶっ倒れるほど人に飲ませるんじゃないぞ!

元スレ(おーぷん2ちゃんねる): http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1428238137/
道端に人が倒れてたときの話をする

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コメント

は?なんでこんなスレ立てたの?
とりあえず男は屑そう

ヤオイってやつだな
やま無しオチ無し意味なし

これでその後の様子まで書いてたら釣りでしかないだろ

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